【禁煙治療について】

渋谷三丁目クリニックでは医師指導のもとで禁煙専門外来を行っております。喫煙習慣(ニコチン依存症)は命に関わる病気を引き起こし、タバコで死亡する犠牲者は毎年我が国で20万人にのぼります。タバコは意思が弱いから止められないのではなくて、適切な治療が必要な病気なのです。渋谷三丁目クリニックでは医師指導の下で、禁煙治療薬を用いた治療を保険診療にて行っています。

禁煙治療

【禁煙治療の保険適用について】
禁煙治療を保険診療で行うためには以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。

  1. 直ちに禁煙しようと考えていること
  2. ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(Tobacco Dependence Screener : TDS)でニコチン依存症(5点以上)と診断された者であること
  3. ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の者であること
  4. 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意している者であること(同意書に署名が必要)

(※)4つの条件のうち、ひとつでも満たさなかった場合の禁煙治療は自由診療扱いとなり、治療費用が大幅に変わりますのでご注意ください。
また、過去1年以内に保険診療による禁煙治療をこころみた方も保険適用を受けられません。自由診療扱いとなりますのでご注意ください。

例)H21年7月1日に保険診療による禁煙治療を開始し、H21年8月25日に治療が終了したが、その後喫煙を再開してしまった。この場合、H22 年7月1日までは保険診療による禁煙治療を受けることができません。

【禁煙治療薬チャンピックスについて】
当院での禁煙治療は日本で初めてのニコチンを含まない飲む禁煙治療薬であるチャンピックス(一般名:バレニクリン)を中心に行います。これまでの禁煙治療は、喫煙に代わってニコチンを補充することでニコチン依存症から離脱する方法でしたが、チャンピックスは中脳にあるα4β2ニコチン受容体へのニコチンの結合を妨げ、タバコによる満足感を減らします。さらに少量のドパミンを放出させ、タバコを吸いたいという気持ちを減らします。

チャンピックススタートパックチャンピックススタートパック
シート状に1日分ずつ分包化されており、実際に禁煙をするのは薬剤を飲み始めて8日目からです。来院当日から突然禁煙を開始するわけではありませんので、それまでに十分に心と体の準備をしていただけます。


チャンピックス1㎎(継続治療用)チャンピックス1㎎(継続治療用)
スタートパックで禁煙を開始した後は、朝夕2回、1回1㎎錠を服用します。継続治療用チャンピックス5箱分で禁煙スケジュール終了です。


【チャンピックスの特長】
その1.チャンピックスはニコチン受容体の部分作動薬であり、拮抗作用と作動薬作用、2つの作用が禁煙効果を高めます。
タバコを吸うことで、タバコの中のニコチンが脳の神経細胞にあるニコチン受容体に結合します。そのことで神経細胞の端末よりドパミンが放出され満足感などの快感が得られます。
チャンピックスを内服することで、タバコを吸ってもニコチンが脳の神経細胞にあるニコチン受容体に結合するのを妨げ、喫煙による満足感を抑制します(拮抗作用)。
チャンピックスがニコチン受容体に結合することで少量のドパミンが放出され、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感が軽減します(作動薬作用)。
チャンピックスとは

その2.優れた禁煙率を示します。
チャンピックスの使用により、65.4%の喫煙者が禁煙治療に成功しました。チャンピックスの薬理作用がプラセボ群(偽薬投与群)に比べて有意に禁煙効果を高めます。
4週間持禁煙率

【禁煙外来での治療の流れ】
患者様に合わせた治療を実施いたしますが、当院ではおよそ以下のような流れで治療を実施します。

《保険診療の場合》
(初回)
初診時の問診では、治療法の説明の他にニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などをチェックします。また、呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回診察日の決定を行い、治療のための禁煙補助薬の処方を行います。
(2回目)
初回から2週目に再診し、喫煙状況の問診を行います。呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方を行います。
(3回目、4回目)
4週目、8週目の再診でも、呼気中の一酸化炭素の測定とともに、出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療を行います。
(5回目)
12週目の再診が最終回、治療終了です。禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するためのコツを理解して下さい。

保険診療による禁煙治療のスケジュール
※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は12週間です。

《自費の場合》
保険診療の場合と同様の治療の流れになりますが、保険診療の制限がないため、場合によっては12週以降の延長も可能です。さらに、タバコ規制の厳しい国への旅行の前などに開始すれば、海外でも吸わずに過ごすことができます。保険適応とならない方も気軽に禁煙治療にトライしていただけます。

【チャンピックスの副作用】
強い禁煙効果を発揮するチャンピックスには副作用もあります。主なものを列挙します。
吐き気(23.7%)、頭痛(8.3%)、便秘(7.1%)、上腹部痛(6.4%)。
またチャンピックス服用中にタバコに関する異常な夢を多く見ることが報告されています。
吐き気予防のためはかならずコップ一杯以上の水またはぬるま湯で服用してください。

【当院でチャンピックスによる禁煙治療をおこなえない方】
神経科・精神科・心療内科等に通院中の患者さまは、現在服用中の神経科領域の薬剤との関係で、当院でチャンピックスによる禁煙治療がおこなえない可能性がございます。お心当たりの方はご来院前に一度ご連絡ください。神経科領域の薬剤はチャンピックスと相互作用し、著しく効果が増強してしまうことがあるため禁煙治療に伴い、神経科領域の薬剤を用量調節する必要がございます。上記の患者様は通院中の神経科およびその付属医療機関等で禁煙治療をされることをお勧めいたします。
またシメチジン(商品名:タガメット等)を服用している方は同様にチャンピックスによる禁煙治療を当院では受けることができません。シメチジンを処方されている医療機関にご相談ください。

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