【PEとは?】

PEはpremature ejaculationの略であり、日本では早漏症と呼ばれています。
PE(早漏症)の診断としては以下の条件が挙げられます。
・膣内挿入後、射精までに所要する時間が2分以内。
・膣内への挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれかの時点で、本人の意思に反して、最小の性的刺激で射精してしまい、これが反復ないし持続する状態。
・PEの結果、著明な人間関係の問題や精神的苦痛を引き起こしている状態。
・射精のコントロールが不能。
従来、PE(早漏症)治療として、カウンセリングや一部の抗うつ薬が流用されたり、陰茎への手術などが行われてきました。しかし、有効性の低さの割には副作用が多いこと、また、手術の負担が大きいなど、欠点が多く決して満足のいく結果が得られていたとは言えませんでした。2009年にジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)の製薬部門であるヤンセンファーマ株式会社(Janssen-Cilag Pharmaceuticals)がダポキセチンを主成分とする内服PE治療薬を開発するまでは、世界中でPEに悩む男性に対して有効な手立てがありませんでした。2012年現在も、日本ではダポキセチン製剤は処方医薬品としての承認を受けておらず、ヨーロッパを中心とした諸外国では普通に受けられるPE治療(早漏治療)が受けられない状況にあります。統計上、国内には早漏症に悩む男性が少なくとも500万人程度いると推定されており、このうち大多数の患者はなんの治療も受けられず、一人で悩んでいます。

PE(早漏症)とは?

PEに関するよくある質問

Q1 PEとは?
A1 PEはpremature ejaculationの略であり、日本では早漏症と呼ばれています。実際に性行為を行う上でも問題となりますが、男性の尊厳やパートナーとの人間関係にも影響を与える可能性があるため、医学的側面のみならず、心理的・社会的側面から治療を考える必要があります。
今までは、PE(早漏症)の治療にはカウンセリングや一部の抗うつ薬の使用、陰茎への手術などの方法が用いられていました。しかし、有効性の低さの割には副作用が多いこと、手術の負担が大きいなど、欠点が多く決して満足のいく結果が得られていたとは言えません。現在、世界で唯一の医療用内服PE(早漏症)治療薬としてダポキセチンが知られています。渋谷三丁目クリニックではダポキセチン処方を含めた総合PE(早漏症)外来を行っています。

Q2 PEにはどのような種類がありますが?
A2 早漏症は大きくlifelong typeとacquired type に分けられます。
和訳するとlifelong type:終生早漏とacquired type:後天的早漏となります。lifelong typeは初めての性行為から早漏症状があり、一度も改善したことのないものを指し、先天性早漏という言い方もできます。それに対してacquired typeは、初めはなかった早漏症状が特定の原因によって新たに生じたものを指し、後天性早漏という言い方ができます。後天的早漏を引き起こしてしまう「特定の原因」としては、長期禁欲期間後、過度の性的興奮、加齢、疲労、ED(勃起障害)、不安・イライラ・ストレス、早く射精する習慣、パートナーからの要望、腰痛、多発性硬化症、などが古くから知られています。
EDが原因の後天的PEにはED治療薬が有効であるケースもあります。

Q3 EDの症状が出始めてからPE(早漏症)の症状も出始めたのですが関係あるのでしょうか?
A3 ED患者さまの多くにPEも合併しやすいことは事実です。実にED患者さまの1/3にPEが合併するという報告もあります。EDにPEが合併する原因としては、勃起を維持しにくいことが考えられているようです。
ED患者さんは勃起を十分に維持できる時間が短いために、射精を得るために過剰に刺激しようとする傾向があります。さらに、勃起自体を維持するためには強い刺激が必要であるため、結果として射精にかかる時間が短くなってしまうと考えられます。
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬は勃起維持を容易にするため、結果としてPEの改善につながると考えられています。
当院のコラムでも紹介していますが、PE改善効果としてはレビトラがシアリスやバイアグラよりも高い効果を示したという報告もありますので、EDとPEにお悩みの方には有効な選択肢となり得るでしょう。

Q4 PE(早漏症)のセルフチェックは可能でしょうか?
A4 以下の条件を満たす場合にPE(早漏症)と診断されます。

  • Intravaginal Ejaculatory Latency Time (IELT) 膣内の射精までに所要する時間が2分以内。
  • 挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれかの時点で、本人の意思に反して、最小の性的刺激で射精してしまい、これが反復ないし持続する状態。
  • PE(早漏症)の結果、著明な人間関係の問題や精神的苦痛を引き起こしている状態。
  • 射精のコントロールが不能。

上記の条件を全て満たすことで診断されますが、いずれか一つでも当てはまれば、臨床的には治療を検討します。

Q5 他のSSRI(パキシル、ジェイゾロフトなど)はPE(早漏症)治療に効果がありますか?
A5 パキシル(パロキセチン)など、うつ病治療に用いられるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)はPE治療に使用されることがあります。しかし、PEへの有効性は10~30%程度と低いうえに性行為5時間前に内服する必要があるなど、満足のいくものとは言えないのが現実です。

Q6 包茎手術などの外科的療法でPE(早漏症)は治りますか?
A6 外科的手術を行うとPEが改善するという話も一部で聞きますが、明確な医学的根拠はありません。とりわけ、包茎手術(circumcision)に関しては多くの研究がなされており、手術の前後でPE治療効果はないと結論付けられています。体への余分な負担を避けるためにも、医学的・科学的根拠のある内服薬によるPE治療を行うことをお勧めします。

PE(早漏症)とは?

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